現在日本で施工されているシロアリ防除工事には主に「農薬」が使用されていますが、健康や環境問題などの意識が高い先進国では新築や既築のシロアリ予防(防蟻)には「ホウ酸」、食害されて駆除する時だけ「農薬」を使用することが当たり前のやり方になっています。アメリカでは防蟻に「農薬」を使用することは禁止されています。(土壌処理は認められています)

万福では「ホウ酸」を使用して、シロアリや木食い虫などの甲虫や腐朽菌から大切な建物を守る対策を行い、住む人の健康や環境問題にも配慮した方法を採用しております。

「ホウ酸」を使ったシロアリ対策の特徴

安全性

「ホウ酸」は海水や温泉にも含まれる自然素材です。コンタクトレンズの保存液や目薬にも使われている安心安全なもので、誤って口に入れた際の毒性も食塩と同程度なので非常に毒性が低く安全です。

 

持続性

「ホウ酸」は無機物(鉱物)であるので、石と同じで蒸発も分解もされないため半永久的にとどまることが可能です。5年で効果がなくなってしまう農薬に比べると持続性が非常に高いと言えます。

長期的に低コスト

農薬系薬剤は、5年の効果をめどにつくられているため長持ちしません。「ホウ酸」は半永久的に効果が持続するため再処理が不要でとても経済的です。健康面に加えランニングコスト面にも優れています。

「農薬」を使ったシロアリ対策のデメリット

日本の防腐・防蟻(シロアリ予防)処理の70〜80%がネオニコチノイド系・ピレスロイド系等の合成殺虫剤(農薬系薬剤)を使用しています。

ヨーロッパの主要先進国では自然環境への悪影響が高いとして、ネオニコチノイド系の農薬系薬剤は使用禁止されているなか、何故か日本においてはネオニコチノイド系の農薬系薬剤の使用に対する規制がない上、逆に使用量の規制緩和を実施しているような状況です。
ここでは農薬を使ったシロアリ対策で考えられるデメリットをご紹介します。

人の脳への影響

ネオニコチノイド系農薬(合成殺虫剤)は、神経毒であることから 人間の脳の発達障害や自閉症、ADHD等を引き起こす原因になっていると考えられています。

生殖機能への影響

ネオニコチノイド系農薬はラットの精子形成および受精とその後の発達に影響が見られるとの報告があり、幼児の精神や身体の発達に影響を及ぼすことが懸念されています 。

生態系への影響

ネオニコチノイド系農薬は、昆虫に特に選択的な神経毒性を持つとともに、水に溶けて地下水や周辺の植物に 取り込まれ、長い間分解されないという残留性も持ち合わせています。

ホウ酸は家族や赤ちゃんにも安全・安心

ホウ酸は海水や温泉にも含まれる自然素材です。

コンタクトレンズの保存液や目薬にも使われている安心安全なもので、人間やペットなど哺乳類に対して毒性はありません。しかし、シロアリをはじめ、昆虫に対しては毒性を発揮します。

これには、腎臓の有無が関係していて、腎臓のない昆虫はホウ酸を排出できず体内に蓄積。やがて死に至ります。
また、ホウ酸は農薬系薬剤と違って揮発や分解をしないためを効果が低下せず、持続するのも特徴です。

ホウ酸の弱点

ホウ酸は揮発や分解によって滅失することがありませんので、効果が長期間持続します。 大量の水に接する環境下では徐々に溶脱してしまい短期間で失われてしまいますが、水に晒されず地面にも接しない用途であれば、長期的な効果が期待できます。

(※完全な乾燥状態が維持される条件下ではホウ酸は半永久的といえますが、木材に処理した場合、周囲の湿度状況によって木材の含水率が高まると、ホウ酸がゆっくり拡散してしまうことがあります。また、木材のひび割れによりホウ酸処理されていない内部が露出してしまう可能性や、予期せぬ漏水や浸水に晒されてしまうこともあります。そのため『半永久メンテナンスフリー』になるものではありません。)

シロアリ対策に使用する薬剤

エコボロンPRO

(公社)日本木材保存協会認定薬剤 A-5430
「エコボロンPRO」はホウ酸塩を主原料とする木材保存剤。防腐・防蟻(シロアリ)・防虫に効果を発揮します。

揮発・蒸発しないので部屋の空気を汚さず、分解もしないため安定性に優れ、ホウ酸塩の流出が起こらない環境下では効果が長期間に渡って持続します。

ご依頼の流れ・料金の目安

1. ご訪問・現状確認

シロアリによる食害がないか、床下すべてにアクセスできるかなど現地調査を行います。
※ 現状調査の際は建物の図面をご用意いただくと診断調査がスムーズになります。※ 食害箇所を現場調査時にすべて見つけられるとは限りません。施工中に見つかる場合もございます。

2. 調査結果をご報告・お見積り

防除工事の内容を選定しお見積り金額を提出します。食害があり建築工事が必要な場合はお見積も可能です。また家屋の増築等でアクセスできない床下があれば点検口の追加設置なども必要になります。
※ 大阪府近郊であればお見積り提出まで無償で対応。遠隔地の場合は現地調査費+交通費をいただいております。

3. ご依頼・施工

提出したお見積り金額でご了解いただきましたら、施工日程を調整して施工いたします。

料金目安:既存建物・床下処理(ホウ酸による予防のみ)10,000円税別/坪

※既存建物の場合、築年数やシロアリの発生状況や被害状況などによって施工内容が異なり料金も変わります。

お問合せ

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